2014年1月2日木曜日

12 hours a slave

ファミレス後、派遣に行った。
場所は22時をまわった都会のスーパーだった。マックスの照明で基本750円のアパレルやダイソーに毛が生えた雑貨が並んでいるが、いつもとは違い、客も店員も居ない不思議な空間。更にいつもと違うのは、隅っこの方で片手に機械を持った二十人弱のエプロンをした男女が一列に並んでおり、社員の合図と共に一歩前へ出て商品に近づいていることだった。そこから更にもう一声かかり、男女は作業を開始した。商品のバーコードに機械を当てる。質問があれば手を上げる。疲労は全く無いが、こんなところでこんなことを生まれて初めて思うとは思わなかった。俺たちは機械じゃない!と。
休憩中も、大勢の大人が大部屋に集まってはいるが会話は全く無い。それは当たり前の状況なのかもしれないが、一晩だけ集合させられて解散というセフレ的派遣自体、経験が無かったので、引いた。そしてとある考えが頭をよぎった。俺たちは機械じゃない!と。
同い年くらいの女がいたので、話しかけてみると、映像編集の仕事をしているということで会話は盛り上がった。女は、こういった個人事業主ができる副業が、男にはたくさんあるから羨ましい、と言っていた。確かに女にはお水があるが、それすらできないオアしたくない女にとって、フリーで生き抜くのは大変なんだなと同情した。
そしてそのブスに話しかけすぎて、ちょっと惚れないでよ的な空気を出された。その態度に気付き、忘れかけていたあることをようやく思い出した。俺たちはセフレじゃない!と。
翌日から、この派遣会社からのメールは無視した。

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