2014年1月3日金曜日

朝の霧

派遣は派遣でも、固定のやつをやろうと思った。週5で勤務時間短いやつ。ブシヤのキツマンで働いていた際、よく思っていたのは、もう都会嫌やわ!ということだった。次は田舎で働こうと思い、面接したら受かったので、池袋行きと逆の方の電車に乗り埼玉へ下った。ダークなこちら側の世界(埼玉側)に労働で踏み入るのは初めてだったので、それなりの緊張があった。
なにしろ5ヶ月まともに働いてなかった。
その日その時間に勤務を開始するのは俺だけで、派遣を仕切っているハゲている人が、着いた駅の改札の前でその顔をこちらに向け迎えてくれ、「面接の日に一目見たときから決めてたんですよ」と、ハゲている人はその口を街コンと勘違いしているかのごとく開いたので、こちらもその一言と、街に溶け込んだ街ハゲ、及び派遣を待つ待ちハゲを見て一気に緊張が解けた。このアラサーぐらいの肌質なのに要介護レベル5ぐらいに見える程ハゲきったハゲは、すごい気さくに話せて、ハゲてるとこんなに気さくに話せるんだ、と新しい発見があった。しかし自分の中に一抹の不安もよぎった。初対面の印象がよすぎる人ハゲは、逆に注意ハゲせよという名言を聞いたことがあったからだった。結果この文言は的中し、後にバイト内に波乱を巻き起こすのだったハゲ。
ハゲと共に公共のハゲに乗って工場に行ったが、埼玉なのでハゲいやバスの乗り方が違う。「パスモを行きと帰り、どっちもあそこに当てるんですか?それだけでいいんですか?」聞いたが、軽く何も聞こえて無い感じのポーカー頭皮で流してくれて、やはり抜群に信用できないスタートをハゲきったのだった。

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